※【記事公開日】2019年10月5日【最終更新日】2024年6月24日に記事更新しました。
熊本の質屋 質乃蔵 児玉です。
金相場は、日々変動していますが、2019年に入ってからは、金相場が上昇しています。2020年には、アメリカとイランによる関係悪化の影響で、金相場がさらに高騰。また中国の武漢で発生した新型肺炎の影響。2021年、新型コロナが世界中に拡大。
2022年ロシアによるウクライナ軍事侵略、2024年も戦争終結は不明のまま。また、2023年3月には、「米中堅銀行シリコンバレー
このような世界不安の状況下で、金相場が過去最高まで上昇しています。
これから金を購入するべきか?それとも持っている金を売るべきか?色々と迷っている、あたなのために。
金相場の今後の見通しが、どのようになるのか?について、知っておくと、どのように行動したらいいのか、参考になるはずです。
また、10年後の金相場がどのように変化するのかも予想することができます。
今回は、金相場の今後の見通しや予想について、詳しくご紹介していきます。
目次
1年間の金相場のグラフです。グラフでも分かるように、2019年6月から金相場が高騰しています。2024年6月24日には、さらに金相場が高騰し最高値になっています。
グラフは日本マテリアル1gあがりのK24金小売価格(税込)を参考にしています。
【K24金:1gあたりの小売価格(税込)】
2018年10月9日→4,721円
2019年5月27日→4,929円
2019年10月7日→5,732円
2020年1月6日→5,927円
2021年6月3日→7,444円
2022年3月9日→8,299円
2022年12月23日→8,468円
2023年2月7日→8,698円
2023年3月15日→8,711円
2024年6月24日→13,171円
2018年から2024年の5年間で、1gあたり約8,000円も金相場が上がっています。
なぜ、金相場がこんなに上がったのか?
アメリカと中国の貿易問題、トランプ政権によるイランの報復によって不安感から金が買われています。中国国内で元に対する不安もあり、元をもつよりも安定的な金(ゴールド)が中国国内で買われているのも高騰理由です。香港での大規模デモも不安材料として、話題になっていますね。
それに加えて2020年からはじまった「コロナショック」の影響です。
また、ロシアによるウクライナ軍事侵略。2023年以降も戦争は終結しない見通しです。
中国ではじまった「新型コロナ」が世界中で感染拡大したことによる経済的な不安。ロシアによるウクライナ軍事侵略で、戦争拡大の不安。現金を持つより安全な資産として金(ゴールド)が買われる傾向になりました。
金相場は、経済や戦争、「コロナによる感染拡大」といったマイナス要因のときに、買われる傾向があるので、高騰します。
金の価格がどう移り変わっていくのか把握するには、過去の相場を把握しておくことも非常に重要です。それを知っていると時勢に合わせた予想の精度を高められ、1日単位では見えない変動に関しても、分析次第では年あたりの視野を持って見通せるようになります。
過去においてポイントになるのは2000年代に突入するタイミングです。そこから一気に相場は上昇していくことになりました。金相場が上昇した背景にあるのは、社会的な情勢の不安が広がったことです。
紛争のニュースが毎日のようなテレビをにぎわせるようになり、政治に対する不信も強くなってきました。さらには石油の価格が高騰したり物価の上昇の歯止めがかからなくなったりするなど、消費者にとって懸念材料は多くなる一方です。
それまでにない金融危機も起こってしまうなど、将来に対して明るい見通しを持ちにくくなりました。ただし、ずっと相場は上がり続けたわけではありません。
2011年を過ぎてからは一定の範囲内に収まり続けてきたという事実があります。相場自体は決して低いわけではなく、むしろ高い水準を保っていますが2010年までのような急上昇は見られなくなったのです。その理由としては円安の影響が大きいと考えられています。
世界を見ると、ドル建てが一般的です。そのため、日本ではドルを円に変えてから取引をしますので、金相場の変動に関係してきます。日本での金の相場は、円安のときに金相場が上昇する確率が高いとうのを覚えておくといいでしょう。
金相場だけではなく、ブランドバッグ、ブランド時計に関しても、ブランド買取専門店や質屋業界は、円安のときに、相場が上がり。円高になると、相場が下がる傾向になります。
円安のときに金相場は上がる可能性がある
上述のように過去のデータを分析することで、この先の金相場を読みやすくなるのは確かです。しかし金は世界中で取り引きが活発であるうえに、昔より世界は複雑化していることを忘れていけません。
つまり、いろいろな要素が相場にダイレクトに反映される可能性があるということです。グローバルな観点で見ていくことが求められるため、日本に限定した知見を持っていても意味をなりません。
各国のさまざまな事情や動向を熟知しているのが最低限の条件となります。そのため、専門家であっても自信を持って予想できる人は多くない状況となっているのです。
近い将来ならある程度の見当はつきますが、年単位となるとお手上げという専門家も珍しくありません。とはいえ、大まかな予想はなされているので、とりあえずそれを参考にすると良いでしょう。今後、海外で金相場の価値が上昇した場合、円安が続くという条件を満たすなら、相場はアップするという見方が濃厚です。
それに対して、今後、海外で金相場の価値が低下して円高が続いてしまうと相場は下がっていくでしょう。
予想というよりは一般論に近いですが、専門家の間でも意見が分かれている以上、そのような情報をもとに自分で判断していく姿勢を持たなければなりません。
・今後、海外で金相場が上がり、国内で円安が続く場合→金相場が上がる見通し
・今後、海外で金相場が下がり、国内で円安が続く場合→金相場が下がる見通し
金相場が上がる場合の予想についてお伝えしましょう。
2020年1月3日、アメリカが無人機でバグダット国際空港を攻撃しました。その攻撃で、イランの「カセム・ソレイマニ司令官」を殺害。アメリカとイランの関係が悪化し、今後、大規模な戦争になるのでは?と予想され、不安材料から金相場が上がっています。
これから、アメリカとイランの関係がどのようになるのか予想することによって、金相場の今後が見えてくるはずです。
金は地球上に限りある資源です。その事をふまえて、説明しますね。
中国やインドは人口も多く、急激に経済発展しています。中国の人口約14億人、インドの人口約13億人。
中国とインドの人口の約20%が富裕層としたら、5億人以上の富裕層が存在することが分かります。金は工業用品や医療といった、さまざまなものに使われているので、経済が急成長すると、金の買いが増えて、金相場の上昇が予想されます。
2020年1月21日から中国政府が公表しだしたのがコロナウイルによる新型肺炎。中国の武漢で新型肺炎が蔓延していますが、中国全土、世界規模で拡大し不安が広がっています。
特に中国は世界の工場だけあって、車やハイテク関連など多くの企業が中国と関係を持っています。それだけに、新型肺炎の影響は、中国経済だけではなく世界経済にも大きく影響がでてきています。2021年、日本国内ではオリンピックが開催は成功しましたが、国内の感染拡大も防ぎきれていない状況です。
世界中でワクチン接種がはじまっているものの、まだまだ感染拡大が続くはずなので、今後も金相場は上がると予想されるでしょう。
2022年ロシアによるウクライナ軍事侵略。ロシア軍とウクライナ軍による戦闘によって、世界的な不安。
第3次世界大戦の引き金にもなる可能性も状況です。このような不安から2024年6月24日現在、金相場は上昇中です。
反米国家である「中国」「ロシア」は、米国債を売り、現在「金」を買い占めています。地球上に存在する金は「約23万トン」(2023年8月)。その約10分の1である「2,165トン」を中国が世界中から金を購入して集めています。
その結果、需要と供給の関係により金相場が上昇中です。ちなみに、日本が保有してる金は「約845トン」。
中国が今後も金を購入し続けるなら、将来的にも金相場が上がる可能性があります。
金相場が将来的に下がる場合について見ていきます。
アメリカ経済は、今はトランプ大統領が頑張っているところですね。金は戦争や経済など不安定なときに、お金をもつよりも金に投資する方がよいので、上がる傾向があります。
なので、アメリカ経済が良いときは、金に投資するよりも、不動産など他に投資されるので、金相場は下がる傾向があります。
新型コロナの感染拡大で世界中で経済不安になっていますが、ワクチン接種も活発になってきています。
将来的にワクチン接種により、コロナが終息傾向になれば安心材料から金が売られ株などに投資されます。そのような状況になれば、金相場は下がります。
2022年ロシアによるウクライナへの軍事戦略で、ロシアへの制裁。ロシア産の原油や液化天然ガスなど輸入禁止によって、エネルギー供給不安の懸念から安定資産の金が買われて上昇しています。
そのため、ロシアとウクライナ問題が終息すれば、金相場は下がると予想されます。
中国が保有してる金は、世界の「10分の1」である「約2,165トン」。中国不動産バブル崩壊など、中国経済衰退化が進めば保有している金を売却する可能性があります。
そのようになれば、金相場は下落する可能性があります。
金相場の今後の見通しで、必要な知識をまとめました。
世界経済:不況
米ドル:米ドル安
日本円:円安
物価:インフレーション(物価が上昇)
消費税:上がる
世界情勢:新型コロナ感染や戦争、テロといった不安定な世界
世界経済:好況
米ドル:米ドル高
日本円:円高
物価:デフレーション(物価が下落)
消費税:下がる
世界情勢:平和(新型コロナがワクチンにより終息)
金は、色々なものに使われています。特に、iPhoneなどスマートフォンの部品にも使用されています。そのため、世界規模でiPhoneといったスマートフォン需要が高まっているので、金は必要な資源です。金相場が安定的に高い理由は、工業用品としても金が使用されているということも覚えておくといいでしょう。
金(ゴールド)に興味があるならK18という言葉を耳にしたことがあるでしょう。両者が同義であると認識している人も見受けられます。実際にはそんなことはなく、他にもいろいろな種類が存在するので注意しましょう。
そもそもこの数値はカラットという純度の差を表現するものに過ぎません。カラットは世界的に共通しているものであり、18以外にも22や24などの数値で表される金も普通にあります。このうちK24が最高の純度を誇っているものであり、純金という言葉のほうで呼ばれることも多いです。
純金は文字どおり混じりけがないため、酸への耐性が抜群ですし錆びることもほとんどありません。ただし、強度が高いわけではないため、アクセサリーなどの材料として使用すると変形してしまう恐れがあります。もし扱う機会があるなら慎重に行ってください。
金の純度は24を上限として段階的に下がっていくことになりますが、一般人だとK22を純金と区別するのは困難です。ほんのわずかに銀などが混じっていますが、光沢に陰りが出るほどの影響は見られません。それらの不純物が入っていることで強度が高くなっているので、材料として使っても損傷しにくいというメリットがあります。
金は昔から価値のある貴金属として世界中で愛されてきました。いまだかつて価値が消滅したことはなく、ずっと貴重なものと認識され続けています。もちろん見ためが煌びやかということも関係しているでしょう。
人々を魅了する圧倒的な美しさは、欲する人を増加させニーズの高まりを喚起します。ニーズがキープされるなら、時代が変わっても資産としての値打ちが保たれるのは当然です。それに加えて、今後増えていくことはないと分かっているのも大きなポイントです。
通貨が不安定な資産である理由として、流通量によって大きく価値が変動することが挙げられます。つまり、いくらたくさん保有したところで確定的な安心感は得られず、将来を見据えた場合は価値の喪失に怯えなければなりません。
一方、金は埋蔵量が決まっている有限の資源であるため、持っている分の価値がゼロになることはないのです。つまり、どんな時代になっていも価値が維持される心強い資産といえます。
さらに、世界で統一的な基準があることも忘れてはいけません。グローバル化が進んで海外に移り住むのが当たり前の時代になれば、ますます金は国境を越えて融通の利く資産として重宝することになるでしょう。
金相場の今後の見通しについて、金(ゴールド)を購入したいと考えた場合、賢く購入する方法についてアドバイスします。
金の購入を考えた場合は、現物で持っている方がよいです。
値段が安く賢く金を購入するがあります。質屋などから中古品の金(ゴールド)を購入する方法です。特に製品としても売却しやすい、喜平ネックレス、喜平ブレスなどを購入しておくと、売却したいときは、ヤフオクやメルカリといったサイトでも個人で売ることができます。
※K18金の喜平ネックレスのカット種類についても解説してます。
→「K18金の喜平ネックレス・ブレスのカット種類」について記事へのリンク
金相場は上がっているのに、なぜプラチナ相場は上がらないのか?
金相場とプラチナ相場は、連動していると思われがちですが、そうではありません。全世界にある金の採掘量とプラチナの採掘量は、実はプラチナの方が少ないのです。金よりもプラチナの方が少ないのに、なぜ価格が上がらないのか?
プラチナの多くは工業用品で使われています。特にディーゼル車に使われているため、工業用品の需要が伸びるとプラチナ相場が上がる傾向があります。環境問題などの影響からディーゼル車も量産できない事、プラチナに変わる代替品ができたことによって、需要がなく、プラチナの相場が下がってしまいました。
・工業用品として使われる量が少なくなった→プラチナ相場の下落
・プラチナに変わる代替品ができた→プラチナ相場の下落
いかがだったでしょうか?金相場の今後の見通しについて、分かりやすく解説しました。金相場は日々変動しますが、金は資産価値にもなります。
少しでも、金相場について、ご理解頂けたら嬉しいです。
熊本の質屋 「質乃蔵」では、金やプラチナといった貴金属を専門に買取査定しています。もし、不要な指輪やネックレス、ピアスなどありましたら査定は無料ですので、是非ご利用ください。