合成エメラルドの識別のために使われるのがカラーフィルターというものです。
赤色部と黄緑色部のみ透過するように作られています。
アクアマリンに、ペンライトなどで光をあててその色溜りの部分をカラーフィルターで見ると、”特有の黄緑色”に見えるのがアクアマリンです。
私の経験ではほとんどのアクアマリンはこれで識別できます。
但し例外があることは、知っておいてください。
ブラジルのリオグランデ ド ノルテ産のものは反応しないと習っておりました。
最近はアフリカ産のものでも、反応しないものがあるそうです。
私は過去に一度だけ反応しないアクアマリンを見たことがあります。
産地は知りませんが、グレーがかんだすこし灰青色とでも言うような色でした。
“この特有の黄緑色”が、わかりにくい時はペリドットを見てみてください。わかり易いと思います。
確実な識別はやはり屈折率です。
屈折率:1.56~1.60 複屈折量:0.004~0.009
多色性:二色性(明) 海水青色、無色
紫外線蛍光:不活性
カラーフィルター:特有の黄緑色
拡大検査: チューブインクルージョン 稀にこ
のチューブインクルージョンによりアクアマリ
ンキャッツアイがある
二相インクルージョン 等。
類似石:特に ブルートパーズ
合成ブルースピネル 合成ブルークォーツ 合成ブルーサファイアの淡色のもの など
(私の宝石師匠 潤二師匠)