熊本の質屋 質乃蔵の児玉です。
ある程度の宝石用語を記載いたしましたので、参考にしてください。
目次
魅力的な宝石について解説しました。
ダイヤモンドは本来diamondという綴りなので、性格にはダイアモンドと呼ぶことがふさわしい。
ダイヤモンドは結晶構造を持つ炭素 (C) の同素体の一つであり、実験で確かめられている中では天然で最も硬い物質類似石に合成キュービックジルコニア、合成モアッサナイトがある。
ダイヤモンドの類似石、キュービックジルコニアは天然でも存在するのですが、宝石にするにはとても小さい原石しか採れないので、一般の市場に出回っているのは合成になります。
ダイヤモンドとの見分け方→ダイヤモンドテスターというものを使い、熱伝導率で簡単に識別ができます。
ダイヤモンドの類似石、合成モアッサナイトの特徴は、熱伝導率がとても優れていることでダイヤモンドとの見分け方が難しい思われますが、ダイアモンドは単屈折性であり、合成モアッサナイトは複屈折性ですので、石を通してファセット稜線部を観察した時に、線が二重に見ることが出来ます。
(ルビー)
ルビーと言えば赤色というイメージですが、サファイアと同じコランダムという鉱物です。
赤色をルビー、それ以外の色がサファイアです。
ルビーと同じコランダムという鉱物です。多くの色の種類があります。
屈折率1.76~1.78
スリランカ語で蓮の花を意味しているとおり、ピンクともオレンジとも、どちらともいえない
美しい色をしています。
エメラルドはベリルという鉱物名であり、青色だとアクアマリン。
エメラルドはベリルの中でもインクルージョン(内包物)が多い、またクラック(ひび割れ)が多く
そのままの状態ではとても見られたものではないものがほとんど。よって、エンハンスメント処理をしている。
エメラルドのエンハンスメントはほぼ浸含処理をしている。
アクアマリンはエメラルドと同じベリルという鉱物名。エメラルドと異なる点は、インクルージョン(内包物)
が少ないため非常に透明度の高いものが多くクラックが少ない。硬度は同じですが耐久性が高いので、
大粒の石が指輪やネックレスに使用されている。
アレキサンドライトはクリソベルという鉱物名でキャッツアイも同じクリソベルです。
太陽の光の下では緑色、白熱灯の下では赤紫に変色。変色が大きいか小さいかが、アレキサンドライトの
価値です。変色が明確なアレキサンドライトは高価です。高価なため、最近では合成アレキサンドライトも
出回っていますので注意が必要です。
キャッツアイはクリソベルという鉱物名でアレキサンドライトと同じ鉱物です。
見る角度を変えると、光の線が動き猫のような目にみえるためこのような名前になりました。
トルマリンは日本名で電気石といいます。熱を加えたすると静電気をおびる性質があるからです。
非常に多くの色をもっています。
トルマリンの中でも一際高評価を受けるのがパライバトルマリンです。
トルマリン自体は世界中で産出されるますが、銅成分を大量に含んだパライバトルマリンの産地は、ブラジルの狭い地域(パライバ州とその近郊)に限定されます。その供給量は年々に減少を続けており、既に枯渇したとの噂も囁かれる程です。そのため、1ct単位の価格では最も高い宝石となっています。
紫色の水晶です。ブラジルのリオ・グランデ・ド・スール州は世界最大のアメシストの産地。スリランカ、マダガスカル、中央アフリカでは質の良いものが産出しています。
オ-ストラリアやメキシコ、ブラジルなどが有名な産地である。見る角度により色が遊んで見えるので
遊色(プレ-オブカラ-)と呼ばれる。この遊色がどれだけ美しいかで価値が決まる。
語源はギリシャ語で『探し求める』を意味する『topazos』(トパゾス)から。産出地である紅海の島の周辺が霧深く、島を探すのが困難だったからとされる。但し、古くはトパゾスはペリドットを意味し、『ペリドット』が現在のトパーズを指していた。
日本名はざくろ石、英名の語源もざくろという名を表すグラナトゥム。
同じざくろを連想させるのは、石が深いワインレッド色をしていることから。
ロードライトガーネット、パイロープガーネット、アルマンディンガーネットなどの種類がある。
翡翠(ひすい、jade)は、深緑の半透明な宝石のひとつ。東洋(中国)、中南米(インカ文明)では古くから人気が高い宝石であり、金以上に珍重された。古くは玉(ぎょく)と呼ばれた。
色は名のとおり青みを帯びたすみれ色で、サファイアに似ていることからウォーターサファイア(water sapphire)ともよばれる。主にスリランカ、ミャンマー、インド、マダガスカルなどで採掘される。
1960年代にタンザニアで青紫のゾイサイトが発見され、当時ティファニーの社長がタンザナイトと
名付けました。タンザナイトはあくまでも宝石名であり鉱物としてはゾイサイトという名前です。
屈折率が高いため、明るい緑色が映えることが特徴の宝石である。屈折率1.654-1.690
(トルコ石、turquoise、ターコイズ)は青色から緑色の色を持つ不透明な鉱物である。化学的には水酸化銅アルミニウム燐酸塩でありる。良質のものは貴重であり、宝石とみなされる。
・本真珠
本来は鮑玉(あわびだま、アワビの内部に形成される天然真珠)の事を指すが、現在はアコヤガイの真珠だけではなく淡水真珠までをも含めている。その際には貝パール等のイミテーションではないという意味。
・南洋真珠
シロチョウガイ(白蝶貝)から産する真珠。主にオーストラリア、インドネシア、フィリピン、ミャンマーで養殖されている。オーストラリア産の南洋真珠は青みがかった色を呈することが多い。一方、フィリピン産は黄色・金色の珠が多い。近年ではあまり見られなくなったが、真円真珠の養殖が終わった老貝で半円真珠を生産することもある。
・黒蝶真珠
クロチョウガイ(黒蝶貝)から産する真珠。主にタヒチ(仏領ポリネシア)、沖縄県で養殖されている。タヒチで生産されるものは南洋真珠に分類されることもある。また他の真珠を染色処理し、黒真珠と呼んでいるものもある。
・マベ真珠
マベガイ(マベ貝)から産する真珠。主に香港、台湾、インドネシア、奄美大島で養殖されている。主に半球形であるが近年では養殖技術の向上で、球形も少量であるが産出される。真円の核を挿核して真円の真珠を作ることが難しいため、半円の核を貝殻の内側に貼り付けて半円形の真珠を作る。
・淡水パール
イケチョウガイやカラス貝といった、淡水生の貝の中に出来る真珠は淡水パール(淡水真珠)と呼ばれる。現在流通している淡水パールのほとんどは養殖によって生産されている。養殖の際に母貝内に外套膜片のみを挿入し、核を挿入しないことから真珠が真円には育たずライス型やドロップ型といったさまざまな形状の真珠が得られる。その色も、オレンジや紫など多岐にわたる。淡水パールのうち、粒が小さく安価なものはビーズとして使用される。近年では核を挿入して10mmを超える大玉も産出されるようになった。アコヤガイや他の真珠と同様の核を使う場合と小玉の淡水真珠を使う場合とがある。
・コンクパール
西インド諸島のカリブ海に生息する巻貝であるピンク貝から産する真珠。珊瑚のようなピンク色(他に白、黄、茶などもある)をしており、火焔模様が見られるのが特徴である。ピンク貝は巻貝であり人工的に核を挿入することが不可能であるため、コンクパールのほとんどが天然の真珠である。(2009年11月。GIAのG&G eBriefにより養殖コンクパールの成功が報告された。)またピンク貝そのものが現地では貴重なタンパク源として食用とされており、積極的にパールが採られている訳ではないことから希少とされている。なおコンクパールは真珠層真珠ではなく、交差板構造から成る真珠である。
サンゴは真珠と同じ炭酸カルシウムでできているため、酸に弱い宝石。
コハクとは、木の樹脂が地中に埋没し、長い年月により固化した宝石である。半化石樹脂や半化石の琥珀は、
コーパルという。 鉱物ではないが、硬度は鉱物に匹敵する。色は、黄色を帯びたあめ色のものが多い。
バルト海沿岸で多く産出するため、ヨーロッパでは古くから知られ、宝飾品として珍重されてきた。