熊本市東区の質屋 質乃蔵(しちのくら)の児玉です。
結婚は何かとお金がかかるため、結婚指輪はなるべく安く抑えたいと考える人は多いもの。
とはいえ「安い結婚指輪は後悔するし恥ずかしい」という意見を耳にし、悩んでいる人もいるでしょう。
本記事では、安い結婚指輪は選ばないほうがいいのか解説します。
安い結婚指輪のメリット・デメリット、選ぶときのポイントも解説するので、結婚指輪の予算を抑えたい人はぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
結婚指輪は一生ものであるからこそ、安物を選んではいけないというイメージがあるでしょう。
まずは、安い結婚指輪は本当にダメなのか解説します。
結論から述べると、安い結婚指輪でも2人が納得して選んだものなら何も問題ありません。
低価格な結婚指輪が、必ずしも低品質であるとは限りません。広告費や輸入業者を削って、高品質な指輪を提供しているブランドもあります。
値段がバレたときに恥ずかしいと考える人もいますが、結婚指輪の金額は一見わからないもの。ブランドや購入店舗を伝えなければ、他人に価格が知られる心配はほとんどないでしょう。
「安い結婚指輪っていくらくらい?」と気になる人のために、次の項目では結婚指輪の平均相場を紹介します。
「ゼクシィ結婚トレンド調査2022」(全国統計)によると、2人分の結婚指輪の購入金額は平均で26.1万円です。
ボリュームゾーンは20〜25万円未満であり、全体の約30%を占めています。
妻の年齢別に、2人分の結婚指輪の平均購入額を割り出すと、次のような結果が出ました。
結果を見ると、どの世代であっても平均金額から大きく離れていないことがわかります。
34歳までは社会的地位や収入に比例して結婚指輪の金額も徐々に上がる傾向にあるものの、35歳以上はリーズナブルなものを求める人が増えるようです。
「結婚指輪よりも、新生活や趣味にお金をかけたい」と考えていたり、日常使いしやすいシンプルなデザインを選ぶ人が多くなったりするため、25〜34歳より平均購入金額も低くなります。
結婚指輪への価値観は人それぞれなのに、なぜ安いものに否定的な意見があるのでしょうか?
ここでは、そもそも安い結婚指輪がダメといわれる理由を解説します。
安い結婚指輪は高価な物と比較すると、劣化しやすい傾向にあるのが事実です。
高価な指輪に使用されている金属よりも耐久性が低く、傷や侵食に弱い場合があります。
結婚指輪に使われる金属の定番といえばプラチナやゴールドです。酸化や変色に強く、変質しにくい特性があります。
純度が高いほど傷つきやすい金属ですが、ほかの金属を混ぜることで強度が高くなります。
一方で、お手頃価格で購入できるシルバーやジルコニウムは、黒ずみや変色が生じやすいことが難点です。傷や摩擦で色味の変化が生じることもあり、長い結婚生活で購入時の輝きが失われやすいでしょう。
安く購入できる金属のなかには、強度に優れているチタンもあります。しかし強度が高いあまり加工しにくいので、購入後にサイズが変わっても指輪の号数を変更できず、指輪を買い直す必要が生じるケースもあるでしょう。
結婚指輪は、婚姻関係が続く限り身につけるものであるからこそ、高価なものを選ぶべきと考える人が多いもの。
一生つけるものだからこそ、何十年経っても壊れない品質を求めたいという考えは珍しくありません。
また「お金をかけるほど価値がある」という価値観を持つ人もいます。結婚指輪を安く済ませようとすると「私との結婚にはそれほど価値がないということ?」と捉えられる可能性もあるでしょう。
もちろん、安い結婚指輪を選んだからといって夫婦の絆が弱くなるわけではありません。しかし結婚指輪に対する価値観は人それぞれなので、パートナーと価値観を擦り合わせておくことが大切です。
安い結婚指輪を選ぶと、親に心配されてしまい否定的な意見を持たれるケースもあるでしょう。
結婚を考えている人の親世代である1960〜1970年代には「婚約指輪は給料の3か月分」という認識が浸透していました。婚約指輪の値段の認識により、結婚指輪も相応の金額のものを選ぶべきと考えている親は多いでしょう。
安い結婚指輪を選ぶと「家計が苦しくて高い指輪が買えないのだろうか」「相手は収入があっても、家族にお金を使わないケチな主義なのではないだろうか」と心配になる親も少なくありません。
親に結婚指輪の値段を言わなければいけないのであれば、なぜ安価な指輪を選んだのかという理由もあわせて伝えるように心がけましょう。
安い結婚指輪を選ぶと将来的に後悔する可能性があるので、やめたほうがいいといわれています。
安い結婚指輪は、購入後のアフターサービスが充実していない場合もあるからです。
たとえば、出産や加齢で指のサイズが変わっても、保証がないと号数を変更できません。歪みが生じてリペアが必要になっても費用がかかったり、修理自体受け付けてもらえなかったりします。
サイズの変更や破損により結婚指輪の買い直しが必要になると「もとから保証付きの高品質な指輪を買えばよかった」と後悔するかもしれません。
安い結婚指輪はダメといわれることもあるものの、メリットも多いものです。安い結婚指輪の特徴から利点と欠点を把握しておくと、選ぶべきか判断できるでしょう。
ここでは、安い結婚指輪のメリットとデメリットを解説します。
安い結婚指輪を選ぶメリットは、次のとおりです。
もっとも大きいメリットは、経済的な負担を抑えられることです。
結婚生活をはじめる際は、何かとお金がかかるもの。引越しに伴う費用や家電・家具の購入費のほかに、結婚式や新婚旅行は大きな金額の支払いが発生します。
安い結婚指輪を選ぶと、ほかの部分にお金を回せるでしょう。指輪にこだわりはないけれど、結婚式は盛大に行いたい、新婚旅行は海外に長期間滞在したいという人は、安い結婚指輪を検討してみてください。
一方で、安い結婚指輪を選ぶデメリットは、次のとおりです。
安い結婚指輪がダメといわれる理由で紹介したとおり、品質や着け心地、周囲からの評価が気になる恐れがあります。
刻印や宝石のセット、ミル打ちなどの装飾を施せる結婚指輪もありますが、カスタマイズは有料であるケースが多いもの。安く抑えるためにカスタマイズを省いた結果、手元が寂しいと感じるかもしれません。
ファッションリングと同程度の金額であると特別感が持てなくなり、毎日身につけなくなってしまう人もいることを考慮しておきましょう。
メリットとデメリットを踏まえたうえで安い結婚指輪を購入するなら、心がけておきたいポイントがあります。
安い結婚指輪を選ぶときの注意点をチェックしてみましょう。
安い結婚指輪を探している場合でも、さまざまな店舗を巡ってみましょう。
「安ければいい」と値段だけで決める人もいますが、同じ値段でも店舗によってデザインや保証内容が異なります。
比較した結果、1店舗目に見た結婚指輪より値段は高いものの、デザインや品質など総合的に比較すると、2店舗目の指輪のほうがよいというケースも少なくありません。
1店舗目で即決せずに3〜4店舗ほど、必要であればさらに多くのお店を比較して、もっとも気に入った指輪を選びましょう。
安い結婚指輪に限りませんが、試着してから決めることも大切です。自分の手に馴染むデザインや色合いなのか、肌に乗せて確かめてみましょう。
自分の指の長さや太さ・指の節・水かき・手全体の大きさによって、似合う結婚指輪は異なります。
たとえば、手が小さく厚みがあり指が短い骨格ストレートタイプならすっきり見えるデザインがおすすめです。ウェーブライン・V字ライン・細身幅の結婚指輪を選べば、指を占める指輪の面積が小さくなりスラッとした手元に見えるでしょう。
反対に骨っぽくがっちりした手元には、幅広の指輪や華やかなエタニティリングが似合うケースが多いもの。
手のタイプによって似合う結婚指輪の傾向はあるものの、身につけると違和感が生じることや好みと違うと感じることもあるでしょう。実際に試着したうえで比較すると、将来的に後悔することを防げます。
結婚指輪は安く抑えたいと考えていても、予算を超える指輪もチェックしてみましょう。
なかには予算を超えても欲しい結婚指輪が見つかるかもしれません。
安い結婚指輪を選ぶ際は、予算内の指輪と予算以上の指輪を総合的に比較してみましょう。比較した結果、安いもので満足できると判断した場合は、後悔を防げるでしょう。
反対に「予算を超えるけれど、やっぱり高価な指輪が欲しい」と感じたら、予算を調整したり貯金に励んだりと計画を見直してみましょう。
安い結婚指輪を購入する際は、将来的に買い替える可能性があることを考慮しましょう。
安価であるぶん耐久性が低く、長く身につけると劣化して見栄えが悪くなる場合があるためです。
安い結婚指輪はシンプルなデザインが多いため、将来的に年齢を重ねた手元に寂しく感じられることもあります。
長い結婚生活のなかで、体型や好みの変化により新調するケースがあることを踏まえて、あえて安い結婚指輪を選択する人も少なくありません。
結婚指輪は夫婦2人のものなので、2人が満足できるものを納得したうえで購入することが大切です。
結婚指輪に関する情報収集をしていると、友人や家族から意見を言われることがあるかもしれません。
周囲の人から「安い指輪は気分が下がる」「年齢に見合ったブランドのものを身につけないと」と言われると、気持ちが揺らいでくるもの。
しかし実際に結婚指輪を身につけるのは自分とパートナーの2人なので、自分たちの価値観を擦り合わせて選ぶことが大切です。
周囲のアドバイスは参考程度に捉え、2人の気持ちを大切にしてくださいね。
メリットやデメリットを踏まえ、2人で話し合ったうえで「私たちは安い結婚指輪で満足」という結論に至ったなら、安くても納得できる指輪を探してみましょう。
ここでは、納得できる結婚指輪を選ぶ方法について解説します。
安くても納得できる結婚指輪を探すなら、ブランドにこだわらず幅広い視点を持ちましょう。
ジュエリーブランドは広告費や中間業者に支払う費用が発生し、価格設定が高額になりがち。2人で決めていた予算を大きく上回るデザインがない場合もあります。
一方でブランドものではなくても、金属や宝石のグレードがハイジュエリーブランドと同程度の指輪を取り扱っている店舗もあるでしょう。
安価で満足できる結婚指輪を選ぶなら、ブランドに左右されず品質をチェックしてみてください。
安くても納得できる結婚指輪を探すなら、シンプルなデザインを選びましょう。
装飾や宝石が多数施された指輪は、価格が上がりやすくなります。
たとえば、指輪の外周に複数のメレダイヤモンドを埋め込んだエタニティリングの相場は、18〜55万円ほど。2人合わせると相場を大きく上回るケースも珍しくありません。
一方で、装飾や宝石がないシンプルなデザインの相場は6〜11万円ほどとリーズナブルです。ブランドにこだわらなければさらに安価に購入できる場合もあります。
長く着用できる指輪を選びたいなら、保証内容も確認しておきましょう。
保証を提供している店舗で購入すれば、長い目で見れば安くなる場合があります。
たとえば、5万円で購入した指輪に歪みや傷が生じても、保証が付帯していれば無料でリペアできる可能性があります。一方で保証がついていなければ修理代金をとられたり、買い直しの費用がかかったりします。
購入時の金額は安く抑えられても、トータルで考えると高額になる恐れがあるので、保証の有無や内容をよく確認しておきましょう。
結婚指輪は安く抑えたいけれど、デザイン性にもこだわりたいと考えている人におすすめの指輪を紹介します。
いずれも夫婦の指輪2つ合わせて10万円以下と相場の半額以下なので、ぜひチェックしてみてください。
札幌を中心に展開するブライダルジュエリー専門ブランド・LEGAN(レガン)が提供する結婚指輪の1つであるcentauree(ソントレ)。
「幸せな愛」を意味し、アームにミル打ちを施しメレダイヤを1石あしらったデザインです。リングを1周するミルが光を反射し、エタニティリングに近い輝きを楽しめるでしょう。
ダイヤモンドあり・なしにかかわらず1つ49,500円で、2つ合わせて99,000円で購入できます。
プラチナの純度90%のPt900を素材にしており、傷がつきにくく変形しにくい点もうれしいポイントです。
同じくLEGAN(レガン)が取り扱っているcapucine(カプシーヌ)は「熱い情熱」を意味するリングです。
リングの中心にシャープなラインが描かれており、シンプルでありながらスタイリッシュな印象を与えています。ラインの上下にセットされたメレダイヤが、熱い思いを抱くように輝くデザインです。
capucine(カプシーヌ)もダイヤモンドあり・なしにかかわらず1つ49,500円で、2つ合わせて99,000円で購入できます。
価格は変動しますが、メレダイヤモンドの数やダイヤモンドの種類など自由にアレンジできる点も魅力的です。個性を出したいという希望があれば、店頭コンシェルジュに相談してみましょう。
安い結婚指輪は決してダメではない理由を解説しました。
結婚指輪は夫婦2人が身につけるもの。品質やデザインに満足していれば、安い指輪でもなんの問題もありません。経済的負担を抑えられるので、賢い選択肢ともいえます。
一方で、安い結婚指輪はカスタマイズ性が乏しかったり保証内容が充実していなかったりする恐れもあるので要注意。
いくつかの店舗を比較して試着や予算を超えるデザインもチェックしたうえで、2人が納得できる結婚指輪を選んでくださいね。
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