熊本の質屋 質乃蔵(しちのくら)の児玉です。
指輪が抜けなくなって大慌てした経験、一度はありますよね?
「結婚指輪が外せない」
「少しサイズがきつめの指輪をはめたら抜けなくなった」
「朝はすんなりつけられたのに、夕方になったら指輪がきつい」
このように、体調や体形の変化、指輪の変形などが原因で、指輪が外れなくなることがあります。焦って無理やり外そうとすると、傷みやうっ血を生じてしまうことも。
この記事では、指輪が外れない・抜けない原因や、指輪の正しい外し方、対処法について解説します。
目次
はめた指輪が抜けなくなってしまうのは、なぜでしょう?
原因は、おもに3つあります。
指輪をつけたまま長期間過ごし、その間に体重が増えると、指にも脂肪がついてしまいます。すると、ある日指輪を抜こうとしても抜けなくなってしまうのです。きつい指輪をそのままつけていると、指を傷めてしまう可能性があるので、ジュエリーショップなどで、サイズ直しを依頼しましょう。
また、妊娠中はむくみやすく、体形が変化していきます。指輪を外したいと思ったときに、きつくて外せないことがあるため、心配な場合は早い段階で指輪を外しておきましょう。
指輪が抜けなくなる原因で多いのが、指のむくみです。水分やアルコール、塩分の取り過ぎ、冷えによる血行不良、ストレスやホルモンバランスの変化など、むくみの原因はさまざまです。中でも、血行不良によるむくみは、パソコン作業のように一日中座っている仕事をしている人に多く表れる傾向があります。
朝と夕方、夏と冬でもむくみの状態は変わります。指輪のサイズで0.5~1号程度の違いが出るほどです。むくみやすい人はこまめにマッサージして、血行を促すように心がけましょう。
気づかないうちに指輪が変形するケースは少なくありません。例えば、車のハンドルを握っているときや、電車やバスのつり革をギュッと握りしめたとき、重たい荷物を持ったときなど、手や指に力が加わって変形してしまうのです。男性の場合は、スポーツ時や道具を使って力仕事をしている間に、指輪が変形することが多いようです。
金属は硬いイメージがありますが、実は意外に繊細なため、純度の高いプラチナやゴールドは、強い圧力が加わることで変形することがあります。指輪のサイズがゆるく、指と指輪の間に隙間がある場合にも変形しやすいため、注意が必要です。
指輪が抜けなくなると力ずくで指輪を抜こうとしてしまいますが、誤った方法で行うと指が腫れて余計に外しづらくなる場合があります。ますは、以下の方法を試してみましょう。
むくみを解消して指輪を外しやすくする方法を3つご紹介します。
1. 心臓よりも高い位置に手を挙げる
手を心臓より高いところに挙げたまま指輪を外すと、血液が心臓に戻りやすくなり、むくんでいた指が一時的にスッキリと細くなるため、指輪が抜けやすくなります。指輪が抜けなくなったら、まずはこの方法を試しましょう。
2. 手のツボを押す
むくみに効果のある、合谷(ごうこく)や労宮(ろうきゅう)というツボを押してむくみを解消します。親指と人差し指の骨が交差するくぼみ部分(合谷)や手を握ったときに中指の先端が手のひらに当たる部分(労宮)を押しましょう。
3. マッサージする
指の付け根から指先までゆっくりとさすったり揉んだり、リラックスしながらマッサージしましょう。あわせて、親指の付け根のふくらみ部分(母指球)も揉んでおきます。マッサージする際には、ハンドクリームやオイルなどをつけると滑りがよくなり、肌を傷めることがありません。
指輪が動かなくなってしまったときには、石鹸やオイル(ボディオイルやサラダ油など)で滑りをよくしましょう。液体石鹸を指輪の周囲に塗り、指輪を左右に動かしながら少しずつずらしていくと、スルッと抜けやすくなります。
ハンドクリームを使うと、石鹸と同様の要領で指輪を外せます。ハンドクリームを指輪の周囲に塗って、少しずつ指輪を動かしながら外していきます。ツルツルして滑りやすい場合には、ハンカチやタオルなどで抑えながら外すとよいでしょう。
石鹸やハンドクリーム、マッサージなどを試しても指輪が外せない場合は、糸を使った方法を試してみましょう。手縫い糸やタコ糸など、太過ぎず、しっかりしている糸がおすすめです。
指と指輪の間に糸を通し、指先側の糸を指先に向かって指に巻き付けていきます。その際、指の第一関節の上くらいまでは、しっかりと巻きましょう。次に、手のひら側の糸を指先側に少しずつ引っ張っていくと、外すことができます。
この方法は指に糸をきつくまくため、場合によってはうっ血する恐れがあります。うまくできない場合には中断して、糸を長時間巻き付けたままにしないように注意しましょう。
すべての方法を試しても、どうしても指輪が外れない場合はどうすればよいのでしょう?
指輪が抜けないままだと、指が腫れたりしびれたりと、状況によっては緊急を要することがあります。ここでは、最終手段の対処法をご紹介します。
自分で指輪が外せないときには、ジュエリーショップに相談してみましょう。費用はかかりますが、指輪を切断する「リングカッター」という専用の道具で切断してもらえる場合があります。一般的なプラチナやゴールドの指輪であれば、10分程度で作業は終わるでしょう。しかし、チタンやステンレスといった硬い素材の指輪は切断してもらえない可能性があるので、事前に指輪の素材やデザインなどを伝えておきましょう。
ジュエリーショップで指輪を切断してもらうと、その後の修理のことを考えて切断してもらえるのが大きなメリットです。リングの状態や、石の位置などを見たうえで作業を行うため、安心して依頼できます。
ジュエリーショップで切断してもらえない、指がうっ血している、というように、緊急性が高い場合には、消防署にお願いしましょう。消防署は、24時間対応してくれて費用もかかりません。しかし、緊急性が高くない場合には、ジュエリーショップで切断してもらうことをおすすめします。消防署はジュエリーの専門家ではないため、切断の際に宝石が割れたり、切断箇所が多くなったりと、後で指輪の修理ができない状態になってしまう可能性があります。
もしも指輪が抜けなくなってしまったら、この記事に書いてある正しい指輪の外し方を試してみてください。力任せに抜こうとすると、逆に指が腫れてくることがあるため、落ち着いて対処することが大切です。
熊本の質屋 「質乃蔵」では、金やプラチナといった貴金属を専門に買取査定しています。もし、不要な指輪やネックレス、ピアスなどありましたら査定は無料ですので、是非ご利用ください。