プラチナの見分け方5選!本物と偽物を業者目線で徹底解説

投稿日:2021年9月14日 更新日:2021年09月29日

プラチナの見分け方

質乃蔵(しちのくら)の児玉です。

インターネットオークションなどでプラチナのネックレスを購入したら偽物だったら?ショックですよね。

インターネットの普及で、気軽に個人間で貴金属を売買できる時代になりました。しかし、その中には偽物も存在することは事実です。

そこで、今回はプラチナが本物なのか?偽物なのか?見分け方を業者目線で解説していきます。

プラチナの種類!通常は刻印がある

プラチナの種類!通常は刻印がある

(上記の指輪にはPT950の刻印あり)

プラチナには、色々と種類があります。では、どのような種類があるのかについて説明していきますね。

 

プラチナの種類

日本で製造されたプラチナの指輪やネックレスには、大抵の場合、刻印があります。しかし、古い物や海外製の物は刻印が無い場合があるので注意が必要です。

 

  • PT1000(たまに指輪やネックレスで見られる)
  • PT950(ティファニーなどブランド品に見られる)
  • PT900(指輪やネックレス、ピアスで見られる)
  • PT850(指輪やネックレス、ピアスで見られる)
  • PT800(※通常、市販の指輪、ネックレス、ピアスでは見ない)
  • PT750(※通常、市販の指輪、ネックレス、ピアスでは見ない)
  • PT500(※通常、市販の指輪、ネックレス、ピアスでは見ない)
  • PT100(※通常、市販の指輪、ネックレス、ピアスでは見ない)
  • PM刻印は純度が低い可能性があるので注意

 

上記のような刻印があり、プラチナの純度が高い順番に並んでいます。PT1000は純度100%のプラチナ製品ということです。PT850は純度が低いプラチナになります。

それ以外にもPT800やPT750、PT500やPT100といったプラチナも存在するということも覚えておいてください。

そういえば、昔深夜のTVショッピングでプラチナ入りのネックレスが紹介されていました。プラチナ製品にしては値段がずいぶんと安いな~と思い、よく見たら「PT100」のネックレスでした~(笑) PT100は純度も低いので、ほとんどプラチナとしての価値はありません。騙されないように!

また、古いプラチナ製品の中には「Pm」という刻印のものもありますが、純度が低い場合もあるので注意が必要です。

 

「PtF」刻印はメッキなので注意

プラチナの刻印があるからと思って、よく見たら「PtF」という刻印があった!この場合は、プラチナメッキなので注意してください。

プラチナには価値がありますが、プラチナメッキは残念ながら全く価値がありません。

 

プラチナの見分け方!本物と偽物の真贋方法

本物か偽物なのか?プラチナの見分け方について紹介していきます。

①刻印を確認する

プラチナの刻印を確認するる

(上のネックレスは、留め具部分にPT850の刻印あり)

プラチナの見分け方、1つ目は、「刻印」を確認することです。

日本で購入したプラチナ製品の指輪やネックレス、ピアスなどには、ほとんどの場合、刻印があります。

 

  • PT1000
  • PT950
  • PT900
  • PT850

 

といった刻印です。

※刻印にも偽物が混じっている場合があるので100%判別することはできません。

 

②磁石を使う

プラチナの見分け方は磁石を使う

プラチナの見分け方、1つ目は、「磁石」を使うです。

プラチナの刻印があり、磁石に付かなければ、プラチナの可能性が高いといえます。

しかし、シルバー製品も磁石に付かないので100%見分けることはできません。あくまでも参考程度にしてください。

※ネックレスの留め具部分だけがプラチナで、それ以外はシルバー製品の場合もあるので注意が必要。

③比重計を使う

プラチナの見分け方、2つ目は、「比重計」を使うです。

プラチナの比重を調べることで、本物なのか?見分けることができます。

  • PT1000の密度は1㎤あたり21.24~21.66
  • PT950は19.84~20.85
  • PT900は18.61~20.08
  • PT850は17.53~19.38
  • PT800は16.56~18.72
  • PT750は15.70~18.10

 

上記のような密度で調べることができます。

計算方法は、体積は「プラチナの重量-水に入れたプラチナの重さ」で求められるので、プラチナの密度(比重)を求める計算式は「プラチナの重量÷(プラチナの重量-プラチナに入れた金の重さ)」となります。

家にある料理用の計りでも簡単に計算することができるので挑戦してみてください。※タングステンの場合は、比重計では見分けることができません。

自宅にある料理用の「はかり」で簡単に比重を求めることができます。
>>「プラチナの比重を調べる方法」についてはこちら

 

④試金石を使う

プラチナの見分け方は試金石を使う

プラチナの見分け方、3つ目は、試金石を使うです。

 

  • プラチナを「試金石」で削る
  • 硝酸を付けて消えない→プラチナの可能性が高い
  • 硝酸を付けると消える→プラチナではない
  • タングステンの場合は削れない(硬い物質なので)

 

プラチナを「試金石」と呼ばれる石で削ります。削ってできた跡に硝酸をかけてキズが消えなければプラチナ。もしキズがきえたらプラチナでは無いシルバーなどの物質になります。

判別はしやすいですが、ネックレスや指輪、ピアスなどを「試金石」で削ると、キズが付いてしまうというデメリットもあるので、注意が必要です。

ちなみにタングステンの場合は、試金石では削れません。理由は、タングステンは硬い物質なので。

 

⑤蛍光X線分析

プラチナの見分け方、4つ目は、蛍光X線分析してみるという方法です。

蛍光X線分析は、X線を使ってどんな金属なのかを調べることができます。ただし、蛍光X線自体を購入するには、数百万円もするというのがデメリットです。

貴金属買取の専門業者などに依頼して調べてもらう必要があります。

 

業者も騙される「タングステン」は注意

私達、業者でも本物のプラチナと思って、ついつい買取してしまう恐ろしい金属が「タングステン」です。

業者でも騙されてしまう「タングステン」には注意してください。

タングステンが怖い理由とは?

タングステンが怖い理由は、プラチナと似ている要素が多いということです。

 

  • 磁石に付かない
  • 比重がプラチナと同じ

 

唯一、「試金石」だけは削れないという見分け方もあります。しかし、プラチナのインゴットなど外側は本物のプラチナを使って、中は「タングステン」を埋め込まれている場合は、試金石では見分けることができません。

見分ける方法としては、蛍光X線分析など高額な機材がある買取店だけになります。

 

まとめ

プラチナが本物か偽物かの見分け方についてご紹介しました。タングステンなど素人には、見分け方が難しいと分かったはずです。

もし、プラチナ製品を購入するなら騙されないためにもインターネットオークションなど個人売買は、おすすめしません。

プラチナ製品を購入する場合は、長年運営している信頼できるプラチナ販売業者などを選ぶようにしましょう。

 

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熊本の質屋 「質乃蔵」では、金やプラチナといった貴金属を専門に買取査定しています。もし、不要な指輪やネックレス、ピアスなどありましたら査定は無料ですので、是非ご利用ください。

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