質乃蔵(しちのくら)の児玉です。
金とプラチナって希少価値が高いので、どちらも同じように高い!というイメージがあるはずです。
しかし、金とプラチナを比較してみたとき、どっちが価格が高いのか?
「金の方が高い」いや「プラチナの方が高いに決まっている」など、色々と意見が分かれそうなので、相場的にどちらが高いのか説明していきましょう。
目次
金とプラチナの価格を比較すると、2015年以前はプラチナの方が高い状態でした。
しかし、2015年に起こったフォルクスワーゲンによるディーゼル排気ガス不正疑惑によってプラチナ相場が下落(プラチナの6割以上が自動車部品に使われているため、排気ガス不正以降、ディーゼル車が売れなくなりプラチナ価格が下落)。
それから金とプラチナ相場が逆転し、現在は金相場の方が高くなっています。
2021年8月6日現在:K24金の価格1gあたり「6,668円」 PT1000プラチナの価格1gあたり「3,600円」とプラチナよりも金の方が高くなっています。
金とプラチナは、見た目で違いが分かります。また、産出量でも異なります。
金:色はゴールド
産出量:現在まで17万トン採掘されている。
地球上に眠っている残り金の量:7万トン程度。
プラチナ:色は白金(シルバー色)
産出量:現在までに5千トン採掘されている。金と比べると1/3程度の量。
地球上に眠っている残り金の量:1万6千トン程度。
金とプラチナの用途も異なります。プラチナの6割以上が自動車など工業用品に使われ、金は宝飾品以外にも投資や医療用品など幅広く使われています。
戦争やテロ、新型コロナといった経済不安要素がある場合は、安定性の金が求められるので金相場は上昇。工業用品として使われているプラチナは経済不安がある場合は、下落傾向。
金は宝飾品以外にも幅広く使われています。世界経済が低迷すると金相場は上昇傾向。
プラチナの大部分が自動車の部品など工業用品に使われています。世界経済が低迷するとプラチナ相場は下落傾向。
2021年現在のように世界中が新型コロナの影響で経済的にも低迷が続く中だと、プラチナよりも金の方が資産価値が高いです。
金は、宝飾品以外にも投資など需要が多いのも魅力的といえるでしょう。
ちなみに、プラチナは半導体不足による自動車製造減産で、相場が下落中です。将来的に半導体が供給され自動車製造が増産されれば、プラチナ相場が上がる可能性が高いと予想されます。
現在はプラチナよりも金の価格が高い状態です。しかし今後、新型コロナがワクチン普及とともに感染者数が激変し世界経済が活性化した場合、金よりもプラチナ相場が高くなる可能性があります。
金とプラチナ相場は、世界経済によって変動するので、3年後、5年後、10年後と将来的には今と違った状況になるはずです。
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