本物の金やプラチナ見分け方!偽物のタングステンに騙されない方法

投稿日:2021年8月21日 更新日:2021年12月17日

本物の金やプラチナ見分け方!偽物のタングステン

質乃蔵(しちのくら)の児玉です。

金とプラチナの1gあたりの値段が高騰しています。そんな中、メルカリやヤフーオークションに出品されているタングステンをK18金やプラチナと思って購入してしまうことも。

実は、質屋や貴金属買取専門店など私達の同業者の間でも見分け方が難しく注意が必要なのがタングステン!

タングステン自体は非常に安価なものなので、騙されて購入してしまう被害が後をたちません。

ということで今回は、金やプラチナとタングステンの見分け方について解説していきます。

そもそもタングステンとは?

そもそもタングステンとは、いったいどんな物質なのか?

非常に固く、金と同じ重さがあるので、兵器などにも利用されています。また、金やプラチナと比重がほとんど同じなので、金やプラチナ製品の指輪やインゴットなど偽物が横行しているのが問題となっています。

 

金・プラチナ・タングステンは見た目だけでは分からない

「金とタングステン」「プラチナとタングステン」は、見た目だけでは分かりません。

タングステンは、分かる人が見れば光沢などがあるので、見分けれる可能性があります。

 

金・プラチナ・タングステンは磁石では見分けれない

金やプラチナの多くは磁石には付きません。※例外的に磁石に付くのもあります。

タングステンも磁石に付きません。

ということで、残念ながら「金とタングステン」「プラチナとタングステン」は磁石だけでは見分けることができないということです。

 

金・プラチナ・タングステンは比重では見分けれない

種類 比重
K24(純金) 19.32
PT1000 21.45
タングステン 19.3

 

上記を見て分かるとおり、K24(純金)とPT1000(プラチナ)、タングステンの比重は、ほとんど変わらないことが分かると思います。

ということで、比重では「金とタングステン」「プラチナとタングステン」を見分けることができません。

 

タングステンの刻印で見分ける

メルカリやヤフーオークションなどで、K18金やプラチナの指を購入するときに騙せれないようにしなければなりません。

タングステンの指輪は、非常に硬いので通常のペンチなどでは切ることもできません。それと比べるとK18金やプラチナの指輪は柔いのでペンチを使えばすぐに切れます。

非常に硬いというタングステンの特徴がK18金やプラチナの指輪と見分けるポイントです。

K18金:見分け方

K18金の刻印

K18金の指輪に印字されている刻印は、堀が深いのが特徴(K18金の素材が柔いので彫りやすいため)

 

タングステン:見分け方

タングステンの指輪

タングステンの指輪の刻印

タングステンの指輪に印字されている刻印は、レーザー刻印になっているのが特徴(タングステンの素材は硬いのでK18金の指輪のように掘れない)

刻印での見分け方のまとめ

指輪の内側に印字されているK18刻印が深ければ金製品、レーザー刻印の場合はタングステンの可能性が高いというのが見分け方のポイントです。

 

試金石で見分ける

質屋や買取専門業者などが査定しているときに使っているのが試金石です。もちろん私も貴金属を査定するときに使っています。

試金石

上はK18金の指輪を試金石で削ったものです。金は柔らかいので、金色が試金石に付着しました。

下はタングステンの指輪を試金石で削ったものです。タングステンは基本硬いので削れませんが、表面のコーティングされているメッキ部分が白く付着しました。

試金石での調べ方

試金石で削ったものを硝酸を付けてみます。硝酸を付けると上のK18金の付着は消えず。下のタングステンのコーティングされているメッキ部分の付着は消えました。

試金石での見分け方のまとめ

試金石で削って硝酸を付け消えないものは金の可能性が高い。(※表面が金でコーティングされている場合は、硝酸を付けても消えないので注意が必要)

熊本の質屋「質乃蔵(しちのくら)」店舗情報

熊本の質屋 「質乃蔵」では、金やプラチナといった貴金属を専門に買取査定しています。もし、不要な指輪やネックレス、ピアスなどありましたら査定は無料ですので、是非ご利用ください。

熊本市東区にある質屋「質乃蔵(しちのくら)」の店舗情報です。
>>「熊本の質屋 質乃蔵の店舗情報」はこちら
金プラチナの買取実績を公開中です。ご参考ください。
>>「質乃蔵の金プラチナ買取実績」はこちら

 

貴金属関連のおすすめ記事

金相場が今後どのように変動するのか?金相場の上がる原因、金相場の下がる原因について理解しておくことによってある程度、予想することができます。
>>「金相場の今後の見通しが衝撃的過ぎる!未来予想とは?」
金の価格は日々変動しています。今でこそ安定資産と言われる金ですが、過去には暴落した歴史もあるのを知っていますか?金相場の暴落予想について詳しく書いてます。
>>「金の価格が暴落するのを予想!4つの悪条件が重なると危険」
金の埋蔵量は地球には、あとどれぐらい残っているのか?過去から現在までの採掘量などについても詳しく買いてます。
>>「金の埋蔵量は地球にどれぐらい残ってる?採掘量から見た衝撃な内容」
日本には、かつて新潟県、静岡県、福島県、大分県と金山がありましたが今は、閉山となっています。日本国内にも唯一現存する金山について詳しく書いてます。
>>「日本の金山はどこにある?たった1箇所残っている金山が意外過ぎる!」
日本はかつて、「黄金の国ジパング」と呼ばれていました。名前の由来について歴史的な視点から見ていきます。
>>「黄金の国ジパングの由来は歴史にあった!日本が呼ばれた衝撃の理由」
金(GOLD)の作り方を知るには、「冶金(やきん)」という聞き慣れない言葉を理解する必要があります。「製錬」「精錬」「精製」など、金の作り方を紹介。
>>「金(GOLD)の作り方!冶金(やきん)の意味を徹底解説!」についてはこちら
金とプラチナ製品って酸化しないの?もし黒く変色してしまったときの対処法などについても詳しく紹介します。
>>「金とプラチナは酸化しないの?指輪ネックレスが変色したときの対処法」
海水の中には50億トンという金が存在しています。海水から金を抽出する技術などないのか?詳しく紹介します。
>>「海水の中に金が50億トン存在する!抽出できれば大金持ち」
本物の金かどうかを調べる方法は比重計を使います。どのような計算で調べるかなど詳しく紹介します。
>>「金の密度・比重で真贋!本物の金か見分ける5つの方法を徹底解説」
プラチナとホワイトゴールド、シルバーは同じ色に見えます。しかし、素材としては全く異なるものです。違いを解説。
>>プラチナとゴールド(金)シルバー(銀)違いとは?素材を徹底解説
金とプラチナ相場が逆転し、プラチナ相場が下落した理由について詳しく解説します。
>>金とプラチナ相場が逆転!プラチナ価値が下がった理由とは?
金も溶かすことのできる「王水」!「王水」が金のリサイクルに役立つについて解説します。
>>金も溶かす「王水」が最強過ぎる!どんなものでも溶かせるのか?
アイスや和菓子などに付いている金箔と食べても大丈夫な理由とは?詳しく解説します。
>>金箔を食べる!なぜ食べても問題ないのか?分かりやすく解説
いま高値の金を売る場合にも税金ってかかるの?売却と税金について詳しく解説します。
>>金の売買と消費税について!売却でも税金がかかるのか?注意点を解説
メイプルリーフ金貨の真贋方法について詳しく解説します。
>>【メイプルリーフ金貨】本物と偽物の見分け方4選!分かりやすく解説