熊本市東区の質屋 質乃蔵(しちのくら)の児玉です。
指輪や新居の準備、結婚式など、結婚するにあたって多くのお金が必要になると、検討する人も多いブライダルローン。
しかし「後悔するからやめたほうがいい」という声もあり、利用するべきではないのか悩んでいる人も多いでしょう。
本記事では、ブライダルローンは利用しないほうがいいのか解説します。
メリットやデメリットのほかに、ブライダルローンを利用せずに結婚式を挙げる方法についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
目次
結論から述べると、安易にブライダルローンを利用するのはやめたほうがよいです。
月々の返済や金利の支払いに追われて、新生活を気持ちよくスタートできなくなる可能性があるので、気軽な気持ちで契約するべきではありません。
ブライダルローンの利用を検討している人は、金利で余分な出費がかかる分、新居の家具や家電の購入費用や将来への貯蓄が少なくなる点に留意しましょう。
そもそもブライダルローンという言葉を初めて聞いたという人も多いでしょう。
ブライダルローンとはどういうものなのか、実際に使う人はいるのかを解説したうえで、結婚式の費用はどのくらいかかるのかも紹介します。
ブライダルローンとは、結婚に関して発生する費用を借りられるローン商品です。
使用用途はおもに結婚式や披露宴ですが、結納・前撮り・新居の資金・新婚旅行などにも充当できます。
住宅ローンは住宅の購入、マイカーローンは車の購入に使い道が限られるのと同様に、ブライダルローンは結婚費用に使い道を限られています。
用途を問わない多目的ローンより金利は低いものの、借金であることに変わりありません。
返済プランをしっかり立てつつ、借りる必要があるのかよく考慮しましょう。
ブライダル雑誌やローン会社のアンケート調査によると、ブライダルローンを利用している人の割合は全体の約10〜30%でした。
企業によって調査結果に開きはあるものの、利用している人は少数派です。
調査結果によると利用金額の平均は227万円、頭金の平均は109万円でした。
ブライダルローンを利用する人は、頭金を用意したうえで不足分のみブライダルローンで賄っていると推測できます。
ゼクシィトレンド調査によると、挙式と披露宴の費用総額は平均で303万8,000円です。
費用の内訳は挙式・会場・衣裳・演出・装花・ギフトなどが含まれており、なかでも大きく占めるのはゲストの飲食代です。
ゲストの飲食代は1名あたり平均2万5,000円で、料理・飲み物・ウェディングケーキなどが含まれます。
ただし、招待する人数や式場、料理のランクによって金額は異なるので、あくまで参考程度に捉えておきましょう。
ブライダルローンを利用するメリットは、貯金が少なくても結婚式を実施できることです。
結婚式と披露宴の費用平均は300万円以上と高額で、夫婦の貯金額を合わせても支払いきれない人は少なくありません。
希望していたドレスを諦めたり料理のランクを下げたりして、妥協して行う人もいるでしょう。
しかしブライダルローンで不足分を補填できれば、理想通りの結婚式・披露宴を実現しやすくなります。
結婚式で妥協したら後悔するという思いが強いなら、選択肢のひとつに入れてもいいでしょう。
ブライダルローンを利用すると後悔するといわれる理由は、次のとおりです。
メリット以上にデメリットが多く挙げられるので、しっかり確認しておきましょう。
ブライダルローンはあくまで借金であり利子がつくため、支払額の負担が大きくなります。
結婚式費用は平均300万円以上と大金である分、ブライダルローンの利子も多くなる可能性が高いでしょう。
たとえば、金利が年7.0%の銀行で300万円のブライダルローンを組み、5年かけて返済するとします。
借入額は300万円でも返済額は356万円以上になり、56万円もの金額を利子として余計に支払わなければなりません。
ブライダルローンを借りると、毎月の返済を負担に感じるでしょう。
数年にわたって毎月数万円以上の返済をする必要があり、家計を圧迫する可能性があります。
結婚式の費用を借りるほど余裕がないのに、ローンの返済も加わったら生活が成り立たなくなる場合もあるでしょう。
どうしてもブライダルローンを借りたいのであれば、借入を少額に抑えたりご祝儀をすべて返済に充当したりして、返済計画をきちんと立てる必要があります。
ブライダルローンの返済が残っていると、他のローン商品を契約できない可能性が高くなります。
ローン商品は、返済額が利用者の年収に対して一定割合を超えてはいけないという制限があるためです。
年収に対してブライダルローンの返済額が大きい場合は、審査に落ちてしまい他のローンが組めません。
新婚生活において必要になる可能性が高い住宅ローンやマイカーローンが利用できない場合があることも、視野に入れておきましょう。
ブライダルローンの利用を検討している人のなかには、金利が低い金融機関を探している人も多いでしょう。
注目度が高い銀行のブライダルローンの金利を紹介します。
楽天銀行のブライダルローンの金利は、年7.0%です。
借入金額は10〜300万円までで審査により上限が決まり、1万円単位で設定できます。
借入期間は最長8年4か月であり、借入金額により異なりますが月々の返済額は1万円から設定可能です。
楽天銀行は必要書類をアプリで送信できてネットで完結できるので、面倒な書類の郵送のやりとりはありません。
参照元:ブライダルローン|目的ローン|楽天銀行
SBIネットでは、金利は年2.975〜4.975%で借入できるミスター多目的ローンという名前のブライダルローンを提供しています。
結婚式・引越し・家具家電の購入・旅行・エステ・歯科治療などにも広く利用が可能です。
結婚式費用のほかに新生活の準備や新婚旅行、結婚式に向けてのエステや歯列矯正なども賄えるでしょう。
借入金額は10〜1,000万円までで審査により上限が決まり、借入期間は最長10年と長く設定されています。
SBIネットの住宅ローン残高があったり、SBI証券の口座を保有していたりするなどの所定の条件を満たせば、金利が年0.5〜1.0%引き下げになるのが特徴です。
参照元:NEOBANK 住信SBIネット銀行のミスター多目的ローン
スルガ銀行のブライダルローンの金利は年8.8〜12.8%です。適用金利は用途や審査により決定します。
利用限度額は10〜800万円まで。審査結果により1万円単位で変動します。
最大3か月の無利息返済期間を設けており、ご祝儀が入ってから計画的に返済が可能です。
無利息期間により、累計9,000組のカップルの申込み実績があります。
結婚後の生活において、新生活にかかる費用や新婚旅行、車の購入などの出費が発生した際は、追加で申込みも可能です。
参照元:結婚式費用立替えプラン|商品・サービス|スルガ銀行リクルート支店
ブライダルローンの返済にかかる期間や利子を正確にイメージできている人は少ないかもしれません。
実際の返済イメージをチェックしてみましょう。
たとえば、金利7.0%でブライダルローンを利用して、借入金額300万円を3年で返済すると想定します。
3年かけて返済する計画の場合は、毎月10万円ほど返済しなければならず、総額で約35万円多く支払う必要があります。
生活費が減少する恐れがあるうえに、新たな家具や家電の購入や新婚旅行の費用に充当できるほどの金額がかかると認識したうえで、ブライダルローンの利用を検討しましょう。
ブライダルローンを利用した人の実際の口コミを、SNSで調査しました。
申し込んだものの審査に落ち結婚式の費用の準備が間に合わない人や、返済で苦しい思いをしている人が多く見受けられました。
結婚というスタート地点で借金を抱えると、今後の生活に苦労するという利用者の実体験があるので、安易に借りないほうがよいでしょう。
貯金が少ない人でも、ブライダルローンを利用せずに結婚式を挙げられる方法がいくつかあります。
式場への交渉や準備が必要になる手段もありますが、いずれもただ結婚式を挙げるより負担が軽くなる方法なので、ぜひ参考にしてくださいね。
ブライダルローンを使わず結婚式を挙げるなら、結婚式・披露宴の費用をご祝儀清算できる式場を探しましょう。
ゲストからいただいたご祝儀でそのまま支払いができるので、まとまったお金を事前に用意しなくても結婚式を挙げられます。
ご祝儀の相場は1名あたり30,000円程度のため、ゲストが80名であれば240万円のご祝儀が集まります。
結婚式の費用が300万円であれば、事前に60万円の自己負担金を用意できればよいので、結婚式を挙げるハードルが低くなるでしょう。
ご祝儀清算を取り扱っていない式場でも、下見の際に契約条件として提示するとご祝儀での支払いの許可をもらえる可能性もあるので、プランナーさんに確認してみてください。
ただし、結婚式の契約金などで10〜30万円程度の支払いは必要であるケースが多いので注意しましょう。
ブライダルローンの利用を検討している、していないにかかわらず、結婚式場では値引き交渉をするのがおすすめです。
式場では多少の値引きをしても、結婚式を挙げてくれる成約者を増やしたいと考えています。
挙式・衣裳・写真・記録動画・装花・料理などが値引きの対象になりやすく、最大で合計100万円以上の割引が適用される可能性もあるでしょう。
式場によっても金額設定が異なるので、もともと低価格のプランを提示している式場を選ぶよう心がけると、さらに予算を抑えやすくなります。
できる限り結婚式の費用を抑えるなら、値段が安い時期を選びましょう。
同じ内容の結婚式でも、季節によって金額設定が異なる場合が多いからです。
たとえば、結婚式を挙げる人が多い春や秋の季節は、結婚式の費用が高くなりがち。
反対に、夏や冬は結婚式を挙げる人が少ないオフシーズンのため、費用が低く設定されていたり割引額が大きくなったりします。
さらに直近の日程や夜の時間帯、仏滅や赤口などお日柄の悪い日も、同様の理由から結婚式の費用が安くなる傾向があるでしょう。
人気が集中していない時間帯を埋めたいと考えている結婚式場は多いもの。
「安くなるなら冬や夏の結婚式も検討している」など、値引き交渉をしつつプランナーさんに意向を伝えてみてくださいね。
ブライダルローンを利用せずに結婚式を挙げるなら、招待客を少人数に留めるのもひとつの手段です。
大人数よりも少人数で挙げたほうが、トータルの金額を抑えやすいでしょう。
なぜなら、結婚式でもっともお金がかかる傾向にあるのはゲストに提供する料理であるためです。
たとえば、1名15,000円の料理を80名分用意すると120万円かかりますが、30名分だと45万円に抑えられます。
ほかにも飲み物・引出物・テーブル装花・ペーパーアイテムなどの費用を抑えられるでしょう。
現在ではアットホームな結婚式が主流であり、会社関係者は招かずに内々で結婚式を挙げる人が多いもの。
数合わせで招待するのではなく、本当に仲がいい友人や親戚のみに絞るのがおすすめです。
ブライダルローンを利用せずに結婚式を挙げるなら、先に挙式だけ挙げることも検討してみてください。
結婚式の費用のほとんどは披露宴にかかるため、挙式のみなら十数万円程度で挙げられる場合が多いでしょう。
挙式のみの場合は、挙式料・衣裳代・お支度代・撮影代などで済み、ゲストの飲食代がかかりません。
挙式を挙げずにチャペル・庭園・スタジオなどでフォトウェディングを行い、幸せな姿を写真に残すのもおすすめです。
先に挙式やフォトウェディングを実施し、資金が貯まったら披露宴を行う人も少なくないので選択肢のひとつにしてみてくださいね。
ブライダルローンを利用したくないけれど今すぐ結婚式を挙げたいなら、自分や相手の親から資金援助を受けられないか申し入れてみましょう。
金利が発生するブライダルローンで余計な出費が発生するなら、正直に資金が不足していることを両親に話したほうが賢い選択であると考えられます。
親に資金援助をお願いする場合は援助が必要な理由や、どのくらいの金額が必要なのかを正直に話しましょう。
とはいえ、結婚式の内容で両親に口出しをされても、借金をした負い目から反論できないケースもあるため、結婚相手と相談しよく検討したうえでお願いするのがおすすめです。
ブライダルローンの利用をやめたほうがいい理由を解説しました。
ブライダルローンは数十万円に及ぶ利子の発生により余分な出費が発生し、毎月の返済が大きな負担になるリスクがあります。
どうしても利用したいなら頭金を用意する、ご祝儀払いで一括返済する、無利子期間を設けている金融機関を利用するなど、早期返済できる計画を練りましょう。
ご祝儀払いや式場への値引き交渉などを行えば、ブライダルローンを利用しなくても理想に近い結婚式を行える可能性があるので、ぜひ実践してみてください。
熊本の質屋 「質乃蔵」では、金やプラチナといった貴金属を専門に買取査定しています。もし、不要な指輪やネックレス、ピアスなどありましたら査定は無料ですので、是非ご利用ください。