熊本市東区の質屋 質乃蔵(しちのくら)の児玉です。
カラフルなストーンと繊細な金細工の輝きで、多くの人を魅了するポメラート(Pomellato)。
購入を検討しているものの、高価なジュエリーの数々に驚く人も多いでしょう。使用しているのは半貴石なのに、なぜこんなに高いのか気になっている人も少なくありません。
本記事では、ポメラートのジュエリーが高い理由を解説します。購入後に後悔する可能性や、おすすめのコレクションも紹介するので、ポメラートが気になる人はぜひ参考にしてくださいね。
目次
ファッション感度の高い人に注目されているポメラート。世界5大ジュエラーのように広く認識されていないため、どのようなブランドなのかわからないという人も多いでしょう。
まずは、ポメラート(Pomellato)とはどのようなブランドなのか解説します。
ポメラート(Pomellato)とは、ピノ・ラボリーニが1967年にイタリア・ミラノで創業したジュエリーブランドです。まだ創業から60年ほどで老舗ブランドではないものの、ヨーロッパを中心に日本でも支持されています。
ポメラートは、ジュエリーの世界にプレタポルテ(高品質な既製品)の概念を取り入れた革新的なブランドでもあります。オートクチュールの品質とデザインを既製品として提供することで、日常生活にもハイジュエリーを身につけるスタイルが一般的となりました。
プレタポルテの理念を反映するような、エレガントでありながら斬新なデザインも魅力です。洗練された金細工にカラフルなジェムストーンを大胆にあしらい、イタリアンジュエリーの魅力を表現しています。
夢のような美しさに満ち溢れたジュエリーのラインナップに、乙女心をつかまれた人は多いでしょう。
ポメラート(Pomellato)は、希少価値や価格があまり高くない半貴石を使用したジュエリーを取り扱ってることが特徴です。
半貴石とは、アメシスト・ラピスラズリ・トパーズ・トルコ石など、硬度が低い石のこと。
一般的に装飾品に用いられるのは、極めて美しく希少価値が高い貴石です。ダイヤモンド・ルビー・サファイア・エメラルドなどの宝石が該当します。
多くのブランドではダイヤモンドやルビーなどの貴石をあしらったジュエリーを取り扱っているのに対して、ポメラートは創業時から半貴石を使ったカラフルなジュエリーを作り続けています。価値が低いと見向きされない半貴石を愛らしいジュエリーに仕上げたことから、ポメラートは注目されてきました。
写真に映えるデザインとカラーが注目され、現在はSNSを中心に人気が再燃しています。
ポメラート(Pomellato)は安くても20万円前後、高額なもので600万円以上のジュエリーを取り扱っているブランドです。半貴石でありながら高価である理由は、独自のデザインや職人の技術によるものだと考えられます。
ポメラートのジュエリーが高額な理由をチェックしてみましょう。
ポメラートが高額な理由は、半貴石に独自のカットを施しているためです。
カボションカットのように半貴石を丸いドーム型に研磨しつつ、表面に57の不規則なファセットを施しています。ファセットとは、カットされた面のこと。面が生まれることで、美しい光の反射が半貴石にやわらかな輝きが生まれます。
なお、57のファセットはダイヤモンドのブリリアントカットと同じです。ダイヤモンドの輝きを最大限に引き出すカットと同じ数であることから、半貴石へのこだわりが伺えますね。
ポメラートは、特殊な石留め方法を用いていることも特徴です。台座に爪がないと、はめた石は容易に外れてしまうもの。しかし、ポメラートでは爪を使わずに石をセッティングし、ミニマルなデザインを実現しています。
特殊な石留め方法を施しているのは、ヌードというコレクションです。半貴石を石座にはめこんだうえで、石座ごと穴を開けてピンを通して固定しています。
爪のない石留め方法を思いつく発想力はもちろん、実践できるだけの高い技術が、ポメラートの価値だといえるでしょう。
ポメラートは、数多くのハイブランドを擁するケリング・グループの傘下に入っています。強大な広告力により、価値が上がっていると考えられるでしょう。
ケリング・グループは、グッチ・サンローラン・ブシュロン・バレンシアガなどのハイブランドを保有するラグジュアリーグループです。LVMHやリシュモンと並んで、ファッション業界大手企業体のひとつとされています。
ポメラートは2013年に、ケリング・グループの傘下に入りました。知名度が広がり、トレンドセッターとしてジュエリー業界の最前線を走ることで、価値も上昇していったと考えられるでしょう。
ポメラート(Pomellato)について調べていると「後悔」というワードが表示されることも。購入したあとに後悔している人がいるのではないかと、不安になりますよね。
ここでは、ポメラートを購入して後悔しないか解説します。
結論から述べると、ポメラートを買っても後悔していない人がほとんどです。それどころか、可愛らしい色合いと美しい輝きに満足しているという声が大半を占めていました。
「廃盤になる前に購入しておけばよかった」「イタリア旅行の際に購入すればよかった」という、行動しなかったことへの後悔をSNSでつぶやいている人は少なくないようです。
一方で、購入してからデザインが似合わなかったことや耐久性が低いという口コミは見受けられませんでした。長く愛用できるジュエリーなので、購入後の不安を考える必要はないといえるでしょう。
物価が急騰している昨今では、ポメラートが値上がりする可能性が十分にあります。気になっている人は、手が届かない値段になる前に購入を視野に入れましょう。
ポメラート(Pomellato)を購入して後悔している人はほとんどいませんが、高額なので慎重に判断したいと考えている人もいるでしょう。
そこで、ポメラートの購入後に後悔するかもしれない点について解説します。
ポメラートはデイリーで使いにくいデザインもあるので注意が必要です。オフィスにつけていくには華美すぎるものや、引っかかりやすいデザインなどがあります。
とくに使いにくいと感じるのは、石が突出しているヌードコレクションのリングです。ぶつけて壊れないか不安で、結局身につけなくなった人もいるかもしれません。
ただし、ヌードリングは半貴石がなめらかな手触りになるよう、独自のカッティングを施しています。服やストッキングに引っかかって、生地が裂ける心配はないでしょう。
引っかかりが心配な人は、まずポメラート風のリングから試してみるのも手です。ECサイトで3,000円程度で購入できます。しばらく身につけたうえで、ライフスタイルに合うか判断してみてくださいね。
選んだ色石が自分の服装と似合わず、後悔することもあるでしょう。
ポメラートで取り扱っている色石は、アメシスト・ラピスラズリ・トパーズ・ピンククォーツなど。種類も色合いもさまざまです。たとえばシックなパープルの色石に、カジュアルな服装を合わせると、ちぐはぐな印象になる可能性があります。
普段着用する服の系統が決まっているなら、ファッションに合う色石を選びましょう。判断に迷うようであれば、ポメラートでジュエリーを試着してから選ぶのがおすすめです。ポメラート風リングを購入して合わせてみるのも手段のひとつといえます。
ポメラートのリングは、基本的にサイズ直しができないと認識しておきましょう。
リングのサイズ調整は極めてデリケートな作業です。サイズを変更すると、リングの構造や見た目が大幅に変わってしまう可能性があるでしょう。
ポメラートではサイズ調整において厳しい基準を設けています。リングに大きい影響を及ぼすと判断された場合は、サイズ調整を行うことはできません。
正規店以外でサイズ変更をできる場合もありますが、リングが破損する恐れがあるので要注意。あくまで最終手段としておき、合わなくなったリングは別の指にはめるなどして対処しましょう。
ただし、オンラインで購入したものや贈り物のサイズが合わない場合は、サイズ交換が可能です。交換できるのは1回限りですが、万が一サイズが合わなかったときはサイズ交換の相談をしてみてくださいね。
購入したあとに半貴石の価値を知って後悔する人も、わずかにいるでしょう。
半貴石は装飾品として使用できるものの、ダイヤモンドやルビーなどの宝石と比較すると価値は劣ります。
しかし、ポメラートのジュエリーは、原石から手作業で削り出して大胆にカットしたもの。半貴石とはいえ十分なサイズの石を見つけ出し丁寧にカットを施して、贅沢なボリュームと輝きを実現していることから、価格は適正だと考えている人が圧倒的に多いようです。
半貴石の価値観や美しさの概念を覆すようなデザインと技術力が魅力なので、宝石じゃないからといって後悔する人は少ないでしょう。
どうしても宝石がいいと考える人は、ダイヤモンドなどをあしらったデザインをチェックしてみてくださいね。
ポメラート(Pomellato)のなかでも、とくに注目されているコレクションは次の3つです。
それぞれの魅力を解説するので、気になるものがあればぜひチェックしてみてくださいね。
ポメラートのアイコンともいえるヌードコレクション。爪や縁を用いずに大粒の石を留めたデザインで、半貴石が肌の上に浮かんでいるように見えます。
アメ玉のようになめらかな形にカットされた半貴石は、多くの女性が小さなころに憧れたジュエリーそのものの形といえるでしょう。大粒なのに上品で軽やかな、絶妙なボリューム感を楽しめます。
さまざまな半貴石を用いており、カラーバリエーションも豊富です。好みの色やファッションに似合う色はもちろん、誕生石やパワーストーンも考慮して選ぶのもおすすめです。
やわらかな輝きをもつものの存在感はひときわ強いので、骨格がしっかりしている人に似合うでしょう。繊細なアクセサリーは似合わないと悩む人こそ、試着してみてくださいね。
まばゆい太陽の下できらめく砂浜を表現した、サッビアコレクション。ダイヤモンドを贅沢にあしらったパヴェリングですが、カジュアルさがあり日常使いにも適しています。
ポイントは、不規則に配置されたサイズ違いのダイヤモンドに施した泡留めです。地金の部分を覗かせることで、エフォートレスな雰囲気に仕上がっています。
とくに人気が高いのは、ブラウンダイヤも織り交ぜて立体感をプラスしているカラーリングです。ファッションにスタイリッシュなモード感を添えたい人は、チェックしてみてくださいね。
チェーンの形そのものをモチーフにしたカテネコレクション。動きがあるモダンなアクセサリーを好む人に注目されています。
地金のみのデザインや、ダイヤモンドをふんだんにあしらったデザインを選べる点も特徴です。シンプルかつリュクスな雰囲気であり、ファッションに凛としたスパイスを加えられます。
チェーンモチーフの丸みや繊細さにクラフツマンシップが光るのも、ポメラートならではといえるでしょう。洗練された大人のファッションを好むなら、ぜひ取り入れてみてください。
ポメラートが高価な理由を解説しました。
ポメラートは高度な技術力を反映した独自のデザインが魅力です。さらに、ケリング・グループが擁するハイジュエラーのひとつとして、トレンドの最先端に位置しています。
ポメラートを購入して後悔している人はいませんが、普段のファッションに似合わなかったり、サイズ直しができなかったりすると、失敗したと感じるかもしれません。後悔を防ぐためにも、よく吟味して選びましょう。
もっとも安価なものは20万円前後、ブランドアイコンのヌードリングは30万円前後で購入可能です。
決して安くはありませんが、ワンランク上の自分へ導くご褒美ジュエリーとして、ぜひ購入を検討してみてくださいね。
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