熊本の質屋 質乃蔵(しちのくら)の児玉です。
ピアスを開けたての時期は、痒みに悩む人も多いでしょう。
うっかり掻いてしまうと膿が生じたり、炎症が起こったりする場合があるので、注意が必要です。
本記事では、ピアスをすると痒くなる原因について解説します。
痒みを抑える対処法や、痒みを防ぐために日頃から注意すべき点についても解説するので、ピアスホールの痒みに悩んでいる人はぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
ピアスをすると痒みが生じるのは、次のような原因があります。
ピアスホールの周囲の皮膚は薄くなっていてデリケートなため、さまざまな理由から違和感が生じる可能性があります。
まずは、痒みの原因を正しく把握しましょう。
ピアスホールにわずかな痒みが生じるときは、傷を治すときに生じる物質が原因でしょう。
開けたてのピアスホールは生傷と同じ状態のため、自然治癒力が働きます。
ケガを負ったときに、かさぶたが痒くなるのと同じ現象が、ピアスホールにも起こるのです。
さほど気にならない痒みであれば、新しい皮膚が生成されている証拠なので、心配しなくてよいでしょう。
ピアスホールが痒くなるのと同時に、熱を持って腫れたり、膿が出てきたりしたら、炎症を起こしている可能性があるでしょう。
前述のとおり、ピアスホールは傷と同じ状態のため、細菌が侵入すると炎症が起きます。
細菌は、痒みを我慢できずに掻いてできた傷や、汚れている指やピアス本体から侵入するもの。
掻かずに消毒したうえで軟膏を塗ると、痒みは収まるでしょう。
秋冬の時期や湿度が低い室内だと、乾燥によってピアスホールが痒くなる場合があります。
乾燥した空気に肌の水分量が奪われ、皮膚表面に細かなひび割れができるためです。
皮脂が減少し、皮脂膜のバリア機能が低下するので、細菌による炎症も起こりやすくなります。
ピアスホールの周辺を保湿すると、痒みが次第に落ち着くでしょう。
シャンプーやボディソープなどが肌に合わないと、ピアスホールの痒みの原因に繋がります。
ピアスホールの周辺の皮膚は、非常にデリケート。頭皮や体に影響を感じていなくても、合わないと感じたものに敏感に反応する傾向にあります。
とくにシャンプー・トリートメント・リンス・整髪剤など、髪に使う製品は耳に触れることが多いものです。
洗い残しがあると、1日中痒みに悩まされる場合もあるでしょう。
ピアスの素材が原因で金属アレルギーが発症し、痒くなる場合もあります。
金属アレルギーとは、体が金属を異物だとみなしたために起こる拒絶反応です。
汗などによって金属から溶け出した金属イオンと、皮膚のたんぱく質が結合することによって発症します。
汗をかきやすい夏は、金属イオンが発生しやすいため、金属アレルギーを発症する人が増える傾向にあるでしょう。
とくにパラジウム・ニッケル・銅などは、金属を引き起こしやすい素材であるため、夏や水場での着用は避けたほうがよいでしょう。
ピアスホールが痒いときのおもな対処法は、軟膏やワセリンを塗ることと、病院に行くことの2点です。
それぞれ詳しくチェックしてみましょう。
炎症や乾燥によるピアスホールの痒みは、軟膏やワセリンが有効です。
軟膏は皮膚炎・かぶれ・炎症などの疾患症状を緩和します。
とくにステロイド外用薬は、炎症を鎮める作用に優れており、早期の治癒が期待できるでしょう。
保湿剤であるワセリンは、炎症を抑える効果はありません。
しかし皮膚の保湿や保護に優れているので、乾燥によるかゆみに効果的です。
金属アレルギーの疑いがある場合は、迷わず皮膚科を受診しましょう。
ステロイド外用薬を1週間程度使用しても、症状が治まらなかったり、何度も発症を繰り返したりする場合は、金属アレルギーの可能性があります。
ほかにも痒みが悪化して痛みが生じる、水ぶくれができるなどの症状があれば、皮膚科に相談するのがおすすめです。
金属アレルギーは、重症化するとアナフィラキシーショックが起こる場合があるので、軽視してはいけません。
受診する際は、痒みの原因だと思われるピアスを持参すると、原因を特定しやすくなります。
痒みを感じずにおしゃれを楽しみたいと悩んでいるなら、次の方法を試してみましょう。
それぞれ詳しく解説します。
ピアスを着用した際に痒みを感じるなら、ピアスの素材に注意してみましょう。
金属アレルギーの場合は、ピアスの素材を変えるとかゆみが緩和する可能性が高いもの。
樹脂ピアスやガラス製ピアスなど、金属を使用していないピアスを選べば、痒みが生じなくなるでしょう。
どうしても金属製のピアスを身につけたい人は、ピアスポストをカバーするシリコンパーツを取り入れるのもおすすめです。
炎症が原因で痒みが生じるなら、ピアスホールを清潔に保つことが大切です。
細菌の侵入を防げば、痒みの発生を抑えられます。
ピアスホールを清潔に保つには、ホットソークが有効です。
<ホットソークの手順>
ほかにも、洗顔のついでにピアスホールをもみ洗いしたり、着用したピアスをアルコール消毒したりするのも有効です。
肌に合わないシャンプーや石鹸が原因で痒みが生じるなら、低刺激タイプに変えるとよいでしょう。
低刺激のシャンプーや石鹸は、強い洗浄成分を配合しておらず、肌への負担を軽減できます。
皮脂の落としすぎも防げるので、乾燥による痒みも防げるでしょう。
乳幼児向けや敏感肌の人向けの商品は、刺激が弱く痒みが生じにくい傾向にあるため、試してみるのも手です。
金属アレルギーの人でも、比較的痒みが生じにくいピアスの素材は、次のとおりです。
それぞれの特徴を解説します。
白色の輝きを持つプラチナは、金属アレルギーの発症例が少ない金属です。
プラチナは金属イオンが溶け出しにくいため、痒みが生じにくくなっています。
ただし、加工しやすいように、ほかの金属物質が数%入っているプラチナもあるので要注意。
プラチナのピアスを購入する際は、配合金属と配合率を確認するようにしましょう。
チタンは表面に強固な酸化皮膜を作るので、汗に強く金属イオンが溶け出しにくい金属です。
プラチナやゴールドの4分の1ほどの軽さであるため、大きなデザインでも耳が痛くなりにくいという特徴があります。
チタン製のファーストピアスも多いため、ピアスホールをこれから開ける人にもおすすめです。
ピアスに使われるチタンには、純チタンと合金チタンの2種類がありますが、アレルギーのリスクを抑えたい人は純チタンを選びましょう。
ニッケルフリーとは、ニッケルをほとんど含まない素材で作られた金属のこと。
金属アレルギーの原因になりやすいニッケルを極力避けて作った素材のため、痒みが生じにくいです。
ただし、アレルギー反応を起こす金属がまったく含まれないというわけではないので、購入時は含有金属をよく確認しましょう。
なお、ニッケルフリーは皮膜がないので、錆びや変色が生じやすいのも注意点です。
腐食性にも懸念があるので、お風呂やプールなどでは外したほうがよいでしょう。
ピアスをすると痒くなる原因について解説しました。
ピアスホールの傷による痒みなら心配ありませんが、炎症・乾燥・金属アレルギーなどが原因の場合は、対策が必要です。
軟膏やワセリンを塗布したり、シャンプーや石鹸を低刺激のものに変えたりすれば、解決する場合もあるので、できることから試してみましょう。
それでも痒みが治らないときは、我慢せずに皮膚科に相談してみてくださいね。
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