買取メモ
【買取価格】ブライトリングの時計クロノマット44 A012B56PA!中古ABランク
質乃蔵(しちのくら)の児玉です。
熊本県玉名市のお客様よりブライトリングの時計 クロノマット44 A012B56PAを査定いたしました。
付属品の箱やギャランティーカードがあり、小キズあり中古ABランク商品を31万円で買取させて頂きました。
ほんの3ヶ月前は円高の影響で中古ブランド時計が全体的に安くなってしまいましたが、トランプ氏の影響で円安になり安心しました。ただ、実際にトランプ氏が就任してから、また円高になる可能性もあるので長期的な相場は、なかなか予想しずらい感じです。
今回は、ブライトリングの時計 クロノマット44を査定したので、ちょっと豆知識をお話します。少しでも、ブライトリングの魅力が伝われば嬉しいです。
ブライトリングの時計 クロノマット44の歴史と魅力について
ブライトリングブランドの腕時計シリーズの中でも、最も同ブランドの哲学を忠実に体現しているのが、フラッグシップモデルのクロノマットシリーズです。そのクロノマットシリーズの中でも、機械式クロノグラフの頂点とも表されるのがクロノマット44です。
そもそも、クロノマットシリーズが産声を上げたのは1984年の事でした。イタリア空軍のアクロバット飛行チームのフレッチェ・トリコローリーが公式腕時計を募集しており、それに合わせて開発された腕時計でした。
何度も現役のパイロットの元に足を運んで、現場の生の意見を参考にして必要とされる機能やデザインを突き詰め、まさしくプロフェッショナルの為の計器として開発されました。
その結果重要視されたのが、視認性・操作性・耐久性の3つでした。この3つを象徴するような存在なのが、今日のモデルにも影響を与えている、アイコン的存在となっている時間を計る為の回転ベゼルの12時・3時・6時方向にある爪のように小さいライダータブと呼ばれる部品です。
このライダータブには、15、30、45の数字が刻印されており、残り時間をカウントダウン計測したいパイロットの為の機能で、15と45の部分が入れ替え出来るように、取り外し可能になっています。
ライダータブの採用がブライトリングの強み
ライダータブの採用によって、即座に視認出来る視認性、パイロットがグローブを嵌めた状態でも扱いやすい操作性、そしてガラス面が直接ぶつかっても割れない高い耐久性の3つを同時に実現しています。
イタリアで一般発売されるやたちまち人気となり、ブライトリングを代表するモデルへと成長します。1992年にインダイヤルの縁を取るなどの微妙な変更はありましたが、誕生から10年となる1994年にようやく大きなマイナーチェンジを行います。
ブライトリングは日々進化し続けている時計
主な変更点としては、カレンダー表示に枠が入ったり、文字盤中央にギョーシェ彫りが入るなどより一層デザイン面での拘りが感じられるようになりました。この変更によって、視認性と操作性がさらに向上しました。
1997年には、インデックスを斜体にした、アラビアインデックスタイプのクロノマット ヴィテス、インダイヤルを見やすくしたクロノマットGTが発売されました。 そして、2000年にクロノマットは大幅な進化を見せます。その際にブライトリングは100%クロノメーター化を宣言を行ったモデルクロノマット2000を投入します。
この100%クロノメーター化は、スイスの公式クロノメーター検査協会が行う、精度検査によって認定されるクロノメーター認定を全てのモデルで認定を受けるという事です。
検査は、15昼夜に及ぶ精度試験で誤差が日差-4秒~+6秒以内に収まっているかを検査します。時計業界においては、第三者が行う検査としては最もメジャーな検査として知られており、スイスで生産される時計の5%~8%程度しか合格しない厳しい検査です。
今までラインナップの一部が認定されるというメーカーはありましたが、その当時すべてのラインナップでクロノメーター認定を受けるというのは前代未聞の事でした。
ブライトリングのクロノマット44 A012B56PAに進化する過程とは?
ムーブメントにムーブメントB-13を搭載したクロノマット2000は、平均して更に時計としての精度が増しました。これによって、ブライトリングのロゴの下にクロノメーター認定を受けた事を示す表記が付きました。このクロノマット2000を最後に、1984年から続いたオリジナルサイズ(39mm)の最後のモデルとなりました。
2004年には、ケース経が44mmと大きくなった、クロノマット・エボリューションが発売され、機能面では防水が300m対応になった他、まっすぐだったラグは腕に沿うように変更されました。
2009年になると更にデザイン面で大きな変更を加えた、クロノマット44・A012B56PAが投入されました。機能面で、メーカー5年保証、70時間パワーリザーブ、日付変更などが追加されていますが、一番大きな変化と言えるのは、デザイン面でしょう。
ブライトリングのデザインが大きく変わった?
クロノグラフのインダイヤルがムーブメントがキャリバー01に変更された影響で横目へと変更された他、ベゼルが厚くなってアラビア数字が入り、全体的にギラギラ感が強調された重厚感のあるデザインへと変更されました。それまでのイメージを覆す程のデザイン変更でしたが、ライダータブの突起を無くしてより統一感が増したデザインでもあります。
2014年には30周年を記念してサイズが41mmのクロノマット エアボーンと44mmのクロノマット44 エアボーンが発売されました。引き続き、ムーブメントにキャリバー01を搭載し、デザイン的にはファーストモデルを意識したデザインになっています。
このクロノマット44に代表されるクロノマットシリーズの魅力は、パイロット向けに作られたプロユースの腕時計を一般の人も手に出来るという点です。特に男性の浪漫を求める感性に見事にマッチした、機能性と操作感そして重厚感のあるデザインと細部への拘りが男性を魅了してやまないのでしょう。
いかがだったでしょうか?ブライトリングの魅力が少しでも伝われば嬉しいです。